『花屋のひとりごと』#5 私の人生を変えた1本のバラ

2025/6/01 12:00:00

NATUREは、富山市稲荷町にある小さなお花屋さん

黙っておけばいいものを…
花屋だからこそ知っている!?あんなコトや、こんなコト。
時にクスっと笑える、時におぉ!っとためになる、女店主の四方山話をお届けします♪

さてさて、今日は何を独り言ちているのかな~

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「がんばって!」という励ましの言葉が、時に、逆効果になることってありますよね。

言われた方は、相手に悪気がないのは十分に分かっているけど、素直に聞き入れることができない…。私にも、経験があります。

そんな時は、1輪でいいから花をそっと手渡してみたらどうかなって思うんです。大切な誰かに渡すのもいいですし、もっと言えば、辛い時にこそ自分のために花をそばに飾って欲しい。

花屋をはじめる前のこと。

仕事でヘトヘトに疲れ切っていたある日。スーパー併設の花屋さんで、1本のバラを買ったんです。正確には、不意に買っていた。それまで花をもらうことはあっても、自分で買うことはなかったので、今から思えば不思議です。

深く考えずに、手にとっていたのは、きれいなピンク色のバラでした。私はそれに、すごく癒されたんです。

部屋に置いた、たった1輪の花だけど自然と目が向くんですよね。そうすると、ちょっと視線が変わるというか。抱えている問題で頭がいっぱいの時に、渦中から少し視点を切り変えられた、そんな気がしています。後で知ったのですが、ピンクのバラは心を癒してくれる効果が期待できるそうで、なんだか納得(笑)。

そんなことがあって、私は花屋の世界に引き込まれ、今、花屋をやっています。

花屋をはじめてから、もう10年以上、続けていることがあります。その名も「ローズウィーク」。

毎年6月の一週間、利益度外視(笑)でバラを販売するイベントです。

花の持つパワーを実感して欲しい!普段、買わない人に、花に触れて欲しい!何より、自分のために花を手にとって飾って欲しい!

そんな思いで、一人静かにはじめたイベントなのですが、今では仲間も増えて、富山県内、数店舗で同時開催しています。今年も国産のバラを1,500~2,000本規模で用意しますよ。

是非、お近くの店を覗いてみてくださいね。(詳細はこちら

花屋のひとりごと
バラを花瓶に生ける時、葉は1枚残すくらいで十分です。葉が多いと蒸れちゃうし、その方が花へ栄養が届きます!

【バックナンバー】
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【プロフィール】

NATURE女店主 (富山市)
5人の子供のママでフラワー装飾一級技能士、マヤ暦認定アドバイザー。お花の販売だけでなく、フラワーアレンジメントの教室やマヤ暦のセッション・講座も開催している。
NATURE(お花やさんナチュレ)
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マヤ暦認定アドバイザー
レンタルスペース富山『Blessing Grace』

企画・文/ 永井千晶