NATUREは、富山市稲荷町にある小さなお花屋さん
黙っておけばいいものを…
花屋だからこそ知っている!?あんなコトや、こんなコト。
時にクスっと笑える、時におぉ!っとためになる、女店主の四方山話をお届けします♪
さてさて、今日は何を独り言ちているのかな~
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近頃、10~20代くらいの若いお客様にも来ていただけることが増えまして。
すごく、ありがたいんです。ありがたいんです、け・ど。
花を贈るキッカケといいますか、なぜ贈るのかっていう出発点が、ちょっと違うんじゃない!?てことが、最近、結構あるなぁって感じたので、今回はちょっとそんなお話を。
若い女の子に多い気がするのですけど。
お店に入ってくるなり、スマホ片手に、ずーっとスマホを見ている。いらっしゃいませ!の声も届かずスマホに集中していらっしゃる。
店内には、いろんな花があるんです。
日や時間帯にもよりますが、大きなガラス戸の冷蔵庫の中も、綺麗な花が並んでいます。ぜひ、店内にある今の花を見て欲しい!という私の思いは届かず…。
それでも、やっぱりひたすらスマホを見ながら言ったのが
「今、何流行ってます?」
でした。
また、こんなこともありました。彼氏に贈る花を買いに来た女性、スマホの中の花を見せながら
「彼に渡すなら、どっちですかね~?」
イメージを伝えようとしていたのかもしれませんが、スマホにある花がお店にあるとは限らないし。それに、私、お客様の彼氏の好み分からないし(笑)
花屋的には。(あ、あくまで個人の考えです)
「花を贈る行為」「花を贈られた事実」が、ここ最近、〝一種のトレンド”になっていないかなぁ~って感じるんです。
贈った相手にどう思われるか?に加え、その事実をSNSに上げた時に、それを見た人がどう思うのか?を気にし過ぎている!?と思ってしまう。
「誰のために」「何のために」の論点がちょっと変わってきてるのかも…と思うんですね。
自分の大切な人のために、贈りたいものを贈る!それだけでいいんじゃないかな?受け取った人にも、その気持ちが伝わって、きっと嬉しいはず。
贈るために、その人を想いながら花選びをする時間や、その行いそのものがきっと尊いと思うのです。そして、その尊さが贈る花のよさを、一層引き立ててくれるんじゃないかなぁ。
花屋のひとりごと
その人のために、贈る花を迷いながら探す時間は、見えない宝物。その気持ちが伝わることが一番大切! |
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【プロフィール】
NATURE女店主 (富山市)
5人の子供のママでフラワー装飾一級技能士、マヤ暦認定アドバイザー。お花の販売だけでなく、フラワーアレンジメントの教室やマヤ暦のセッション・講座も開催している。
・NATURE(お花やさんナチュレ)
企画・文/ 永井千晶