税理士先生の「ちょっこ聞かんまいけ」連載第14回

2025/7/09 12:00:00

確定申告については、当コラムでも還付申告ができる場合などを紹介してきました。


6月には金沢国税局から富山県における令和6年分の確定申告の状況が公表されました。

本記事では、そのなかから世相が見えるポイントを3つに分けて紹介したいと思います。


1点目

・確定申告をした人は、181,962人

⇒富山県の人口は100万人弱ですから、県民の18%強の人が確定申告をしたことになります。

・この中で税金を返してもらうための還付申告をした人は、110,627人

⇒確定申告をした人の約60%強が還付金を受け取るための申告ということになります。


還付申告の内容は寄付金控除(ふるさと納税)や医療費控除が多いようです。

これまでにもお話ししたように、還付申告を忘れていても一定期間内であれば提出することができるので、税金が戻りそうな人は検討してみてください。


2点目

・株式等の譲渡所得の申告をした人は9,459人(前年比+3.5%)

・所得金額は224億円(前年比+17.4%)

⇒令和6年中の株式市場が比較的好調だったことを反映しているように思います。


3点目

・所得税の確定申告書をe-Taxで提出した人の割合は77%

ITツールの利用は作業のスピードアップと計算誤りが防止できてメリットが多いので利用をお勧めします。


確定申告も時代や世相のようなものを反映しているように思います。


最近は確定申告会場での申告が減少する一方で、スマホを利用した申告が増加しているとのことですので、皆さんもぜひチャレンジしてみてください。


長谷税理士事務所

税理士 長谷(ながや)治男

(以上の情報は、2025年7月時点のものです。)