『アイシングクッキーのある時間』#3 クッキーで表現する、夏の景色

2026/8/04 11:49:38

こんにちは。

ポルテボヌールの近藤まきこです。


“アイシングクッキー”といえば、みなさんは、どの季節を思い浮かべますか?


クリスマスやバレンタインなど、プレゼントを贈る機会によく見かけるので、冬のイメージを持たれる方も多いかもしれませんね。


でも実は、夏もアイシングクッキーが活躍する季節なんです。

夏休みには、お子さんにも親しみやすいアイスクリームや海の生き物、かわいい動物などをモチーフにしたワークショップも多く開催されます。


一方、私の教室では、少し大人っぽい夏をテーマにした作品も人気です。


昨年のレッスンでは、海辺をイメージしたアイシングクッキーを制作しました。


この作品で一番こだわったのは、海の透明感です。


海の部分には「クリアアイシング」という、透明感を出す特別な技法を使っています。


見た目だけでなく、レモン味のクリームで、食べても夏らしい爽やかさを感じられるようになっています。


波は筆を使って動きを表現し、砂浜はお砂糖でキラキラとした質感を出しています。


実はこの砂浜、グラニュー糖やザラメ、カラントなど、粒の大きさや色味が違うお砂糖や、砕いたクッキーも使って、試作を重ねました。


また、お砂糖をのせるクリームの硬さによっても、見え方が変わるので、クリームも2~3種類の硬さを試すなど、いろいろ組み合わせながら本物の砂浜に一番近く見えるものを探しました。


浜辺に残る小さな足あとも、お気に入りのポイントです。


そして今年は、海とはガラリと雰囲気を変え、デニムをテーマにした作品を制作しました。


夏の定番でもあるデニムをモチーフに、本物のデニム生地のような質感に見えるよう工夫しました。


アイシングクッキーは、クリームを塗るだけでも十分かわいいお菓子です。


でも、少し工夫を加えることで、素材の質感や季節の空気まで表現できるのも、魅力のひとつなんですよ! 


「どうしたら本物らしく見えるかな?」

 

「この質感はどう表現できるかな?」


そんなことを考えながら試作を繰り返す時間。


思うようにアイデアが浮かばず悩むこともありますが、その時間があるからこそ、新しい作品が生まれます。


この夏も、小さなクッキーの上に夏を閉じ込める気持ちで、作ってみました。


皆さんにも、アイシングクッキーを通して、少しでも夏を感じていただけたら嬉しいです。


>>#2 「憧れ」をカタチに。


【プロフィール】


近藤まきこ(富山市出身)


石川県金沢市で、アイシングクッキー教室「ポルテボヌール」を主宰しています。


最近、少しずつ知られるようになってきた「アイシングクッキー」の魅力を、レッスンや日々の制作を通して、

お伝えしていけたら嬉しいです。


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企画・編集/永井千晶